9月17日(木)20:00より背中家腰楽の落語講座がございます。
先月の演目は『野ざらし』に『藁人形』でした。
どちらもなかなか「濃い」お話なので場所を選ぶお話とも言えるのですが、
なかなかに好評を頂きまして、ありがたい限りでございます。
詳細はあえて申しませんが、『藁人形』は芝居のようにお話が進んで、
最後のオチで「ははあ…」となって間をおいてジワジワと来るお話。
ただこのお話では観客がオチで使われる「ことわざ」を知らないと、
もうどうしようもありません。
またそれを先に説明したんじゃ話の仕掛けが破綻してしまうという。
ここらへんが悩ましいところであります。
ホールとかで大勢の「落語を初めて聞く人」の前だと
ちょっと難しい話ってのがあるんですね。
特に笑いどころが少ない芝居噺やオチがわかりにくいのなんかはコワいんです、
演者にとって。
伝わったのかどうかわからない。でクスグリ(ギャグ)を入れる。
気持ちよく物語の世界に浸っていた観客は…というのはよく聞く話。
きっちりやったらやったで「コントのほう笑える」という声も。
ただ「笑いの幅の広さ」も落語の良いところですから、
「大笑い落語会」もあれば「忍び笑い落語会」があってもよいかと。
まあそれを成立させる工夫だけは凝らしていきませんとね。
とまたややこしい話をしたところで告知でございます。
今月の演目は泣き笑いの人情噺「唐茄子屋政談」です。
場面転換が多い話ですが、それぞれのシーンに見所があり、
物語の世界にグイグイ引き込まれてしまいます。
アタクシも大好きなお話。
どうぞご期待ください!
この記事を書いた人
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岡崎北高等学校卒。 兵庫県立姫路工業大学理学部生命科学科を経て、 平成7年落語家、古今亭志ん朝に入門。 古今亭志ん一と命名される。 無痛整体創始者のもとで7年間修行後、平成16年愛知県岡崎市にて「杉田整体院」を開院。 背中家腰楽として、 落語と健康の講座も開催中。
ブログ『だいたい医療、ときどき落語』
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