6月16日(木)20:00より背中家腰楽の落語講座がございます。
さて先月のお話は「茶金」でした。
上方(関西)では「はてなの茶碗」。
思った以上に好評でございました。
悪い人も出てて来ず、江戸っ子の粗忽ぶりもすがすがしいお話。
一文の値打ちのないものが紆余曲折を経て千両という値段になるあたり、
「価値」という言葉の意味について、ちょいと考えたりとなかなか深い。
ワタクシなんかも落語の「価値」について考えたりしまして。
最近SNSなんかを見ていますと、
実に色んなタイプの落語ファンがいらっしゃるのを感じます。
で、
同じ「落語」でも人によって響いている場所が決定的に違う。
ですから「これはヒドイ」と眉をひそめるような芸も、
人によっては普通に「素晴らしい」とか、
「味がある」「これはこれでアリ」だったり、
「(これが許されるなら)生きててもいいんだ!」
と感動させることすらある。
お客様が見出す「価値」が多様化していることが
近ごろ結構可視化されてきている。
そんなわけで
やっぱりアタクシも気になります。まあそういうことを演者が気にしすぎてはいけなんですが…
その間で、試行錯誤しながら、
お客さんに呑気に楽しんで頂けるようバージョンアップするしかないと、
勝手に頑張っております。ハイ
と今回も、「はてな?」と首を傾げるような
ややこしい話をしたところで、今月の講座のお知らせ。
今月は「犬」にまつわるお話を2席。
普通は内容がかぶるお話は「つく」と言ってやらないんですが、
話の中身は全然違うということで、ご容赦を。
とにかく馬鹿馬鹿しいお話ですのでご期待ください!
この記事を書いた人
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岡崎北高等学校卒。 兵庫県立姫路工業大学理学部生命科学科を経て、 平成7年落語家、古今亭志ん朝に入門。 古今亭志ん一と命名される。 無痛整体創始者のもとで7年間修行後、平成16年愛知県岡崎市にて「杉田整体院」を開院。 背中家腰楽として、 落語と健康の講座も開催中。
ブログ『だいたい医療、ときどき落語』
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