4月17日(木)は落語講座、
「背中家腰楽の腑に落ちる話」がございます。
先月のお話は廓噺(遊廓のお話)の「明烏(あけがらす)」でした。
終わった後で「生まれて初めて落語を聞きました」
と若い方が声をかけてくださいました。
いきなり廓噺で大丈夫だったろうか?
と一抹の不安を覚えたのですが、
わかりやすくて面白かったと仰ってくださいまして、
本当に有難い限りでございます。
現在「廓噺」は演ずる上で色んな難しさがあります。
まず「廓」というシステムが消滅していること。
そして昔の落語家は「経験者」でしたが、
今生きている落語家は廓遊びの機微を想像して演じるほかありません。
「現代にあわせたらいい、産業そのものの本質は変わらないんだから」
となるわけですが、そこんところがまた難しい。
「(男性の)遊びに対する社会通念」も変容していますので。
落語を「江戸時代の物語」として演ずることの意義というのは
その辺りにあるのではないかと思うんですね。
もっとも、
「江戸時代の物語、とみなすことができる物語」
はこれからも時代によって変わるわけですが、
それを正しく更新して表現することが、
現代の「噺」なんじゃあないのかなあと。
そんなことを勝手に思っております。
ややこしい話ですね。長くってすみません。
そう、お知らせ!でした。
さて、今月は「名人噺」というジャンルのお話です。
落語に出てくるのは主に芸術作品を作る名人名工。
名人という言葉の定義は難しいんですが、
志ん朝師匠曰く、
「常識では考えられないようなことをする人」
ひとつ今回はそんな名人にまつわるお話を。
「背中家腰楽の腑に落ちる話」では
初めての方はもちろんのこと通の方にも、
よりお話に馴染んでもらえるように、
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。
どうぞご期待ください!
この記事を書いた人
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岡崎北高等学校卒。 兵庫県立姫路工業大学理学部生命科学科を経て、 平成7年落語家、古今亭志ん朝に入門。 古今亭志ん一と命名される。 無痛整体創始者のもとで7年間修行後、平成16年愛知県岡崎市にて「杉田整体院」を開院。 背中家腰楽として、 落語と健康の講座も開催中。
ブログ『だいたい医療、ときどき落語』
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