6月の落語講座のお知らせ

喫茶スロース

6月19日(木)20:00より
背中家腰楽の落語講座がございます。

先月の落語講座は廓噺「付き馬」でした。
今回は満席でございまして、いっぱいのお運びありがとうございました。

廓噺とは遊廓での遊びにまつわるお話。
もっともこの話では、遊びの場面はほとんど描かれず、花魁も登場いたしません。
廓の風情が描かれない分、現代的な感覚でとらえやすい話でもあります。
遊廓で客引きをしている若い衆(男性従業員)が、
無一文だけど遊ばせてくれと持ち掛けてくる男に手玉にとられるという内容。
ワタクシも大好きなお話なんですが、
いつも聞いた後で若い衆さんが気の毒になります。ホント可愛そう。
ですからせめて話を聞いている間は、
騙す男の悪辣ぶりが伝わらないように、お客さんが醒めないように、
お客さんもひっくるめて煙に巻く「口車」を再現しないといけません。
そんなわけでポンポンと言葉を繰り出すテンポと調子に腐心します。
それが全ての人にとって「良い演じ方」なのかどうかはわかりません。
ただ、聞いてるときは「自分の好み」で気楽なんですが、
自分で表現するとなると視点がまた変わります。
「自分が言って気持ち悪くないか、おかしくないか」
という吟味だけは、とにかくコワいんでしています。
幼い頃の記憶の断片。
父母が上機嫌に笑っているのは落語を聞いている時。

これ以上ないというぐらい不快な顔もまた落語見ている時。

どちらも「落語」
コワいことです。

となんだかネガティブな語りをやらかしたところでお知らせでございます。

さてさて今月のお話は「きつね」にまつわるお話。
「きつね、たぬきは人を化かす」
そんな言葉が生きていた、信じられていた頃の不思議で暢気なお話です。
楽しいお話で、またカワイイきつねも出てきます。

「背中家腰楽の腑に落ちる話」では
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるようにと
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。

どうぞご期待ください!

この記事を書いた人

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背中家 腰楽杉田央之
岡崎北高等学校卒。 兵庫県立姫路工業大学理学部生命科学科を経て、 平成7年落語家、古今亭志ん朝に入門。 古今亭志ん一と命名される。 無痛整体創始者のもとで7年間修行後、平成16年愛知県岡崎市にて「杉田整体院」を開院。 背中家腰楽として、 落語と健康の講座も開催中。
ブログ『だいたい医療、ときどき落語

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