『文明開化はロスジェネの夢を見るか』の巻
こんにちは。昨日、ようやく『それから』を読了したドリーミー刑事です。
正直に言いますと、今までのブログはかなり以前に読んだ記憶で書いてましたので、ちょっと怪しい部分があったかもしれません。ごめんなさい。
でも、二回読んでやっと面白さが理解できた気もします。
さて、今日は『それから』の大きなテーマの一つである、新旧世代の葛藤について触れてみます。
明治以降の新しい教育を受けた代助は、何よりも理論と理性を重んじ、
身の回りで起こる全てを論理的に理解しなければ気が済まない自分を『旧時代の日本を乗り越えた存在』と認識しています。
ガンダムで言うところのニュータイプというやつですかね。
一方、古い日本を象徴する存在としても、実生活におけるスポンサーとしても、代助の前に立ちはだかるのが、父親 長井得です。
江戸時代に武士としての教育を受けた得は、道徳や伝統を重んじ、そのおかげで実業家として成功することができたと信じています。
いわば、親子それぞれ別方向にドヤ顔している、という感じでしょうか。
しかし代助は、得が重んじる道徳観と、清濁合わせ飲まなくてはならないビジネスの世界は相入れないもので、
むしろ得はそうした自分の信念を捨てたからこそ、成功することができたと考えています。
そしてそのことを認識していない得を心の中で否定しつつも、自分の生活費を出してもらっている立場上、
態度や行動に表わすことはできないというジレンマを抱えています。
しかし、よく考えてみるとこうした関係は、団塊ど真ん中の私の父親と、ロスジェネ黄金世代の私にもそのまま置き換えられるかもしれません。
父親世代には、理想を掲げた学生運動の季節を経て、戦後社会を作ってきたという自負があるでしょうし、
私たちの世代は、その恩恵によってぬくぬく育ってきたことは理解しつつも、
そうした社会のほころびによって足下をすくわれたんじゃないか、という割り切れない気持ちをどこかに抱いている気がします。
さすが漱石、100年後にも通じる普遍的な問題を見事に描いていると理解しました。
ぜひ来週の読書会であなたのご意見を聞かせて下さい。
-11月度スロース読書会-
日時:11/29(金) 20:30~(11月度は第5週目の開催となります!!)
会場:喫茶スロース二階 ナマケモノ大学(蒲郡駅北口すぐ)
参加費:1000円(1ドリンク付)
この記事を書いた人
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ドリーミー刑事(会社員)
スロース読書会の常連。
日々、古今東西の素敵でキャッチーな音楽を追い求める夢見みがちなおっさん。B型。犬が好き。
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喫茶スロース読書会@愛知県蒲郡市
毎月第1金曜20:30からゆる〜く開催中!
本が好きな方、おしゃべりの好きな方、気軽にお越し下さい。
喫茶スロース読書会はコーヒーやビールを飲みながらその月の課題図書について感想や意見をシェアする会です。雰囲気はかなりゆるめです。
本をきっかけにおしゃべりする会ととらえていただいて、気軽に参加していただけたらうれしいです。
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