【姉さん、来週です!】2月度喫茶スロース読書会『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』③

こんにちは。ドリーミー刑事です。

寒い日が続きますね。張り込みには厳しい季節です。

 

さて、この本が書かれた2003年から2005年は、イラク戦争が開戦した時期でもあり、小山田さんの国際政治に対する疑問、あるいは戦争という選択を繰り返す権力者に対する怒り、といった記事がいくつか書かれています。

 

あえて誤解を恐れずに言うと、戦争とか平和に関する、若者からの真っ直ぐな意見というのは、エンターテイメントな読み物としてはだいたいあまり面白くない。

そして小山田さんの記事も、またしかり、という気がします。

 

でもそれは彼女のせいではなくて、戦争が最悪で平和が素晴らしいもの、という大原則はみんな分かっていることで、ヒネリを加える余地が少ないテーマだからだと思うんですね。

(もちろん、小山田さんの記事は、実際的で独自性のある立派な内容です)

 

しかしこの本を読んで改めて考えてみると、こういうちょっとナイーブな青年の主張って、最近はとんと聞かなくなってしまった気がするというか、すごく時代遅れなものになっている気がするんですよ。

 

戦争が海の向こうのものだったゼロ年代までと比べると、現在の方がなにかとシビアな状況にあると思うのですが、若者が比較的多く集まるとされるネット上のメディアでのムードは、小山田さん的理想論とは真逆の論調がナウいとされているようです。
それが良いことなのか、悪いことなのか、そもそも本当に私の状況認識が合っているかすら分からないんですが、ナイーブでつまんない若者の理想論が語られない社会というのはちょっと味気ないなということや、大人になった小山田さんだったら、今の世の中に対してどんな意見表明をするのかな、なんてことを思ってます。

 

-2月度喫茶スロース読書会-

2月28日(金) 20:30~22:00くらい

会費:1000円(1ドリンク付き)

課題図書:小山田咲子著『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』

 

この記事を書いた人

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ドリーミー刑事喫茶スロース読書会広報係
ドリーミー刑事(会社員)
スロース読書会の常連。
日々、古今東西の素敵でキャッチーな音楽を追い求める夢見みがちなおっさん。B型。犬が好き。

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喫茶スロース読書会@愛知県蒲郡市
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喫茶スロース読書会はコーヒーやビールを飲みながらその月の課題図書について感想や意見をシェアする会です。雰囲気はかなりゆるめです。
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