蒲郡駅北口前のコーヒーの美味しいカフェ 喫茶スロースです。焼きたて、挽きたて、淹れたての自家焙煎コーヒーをお楽しみ下さい。コーヒー豆の販売も行っております。

こんにちは、スロース店長の美智乃です。
先日、スロース読書会を開催しました。
今回は少人数の会でしたが、おかげでみなさんとかなり濃い話ができました^^

今回の課題図書は「限りある時間の使い方」著者:オリバー・バークマン。
英語の表題は「Four Thousand Weeks」、80歳まで生きると人生の長さは約4000週間になるそうです。私は今40代なのであと残り約2000週間、そう考えると急に残りの人生が短く感じます…！

この本は効率化や生産性を上げるための時間術やタイムマネジメントの本ではありません。時間をテーマにした人生についての哲学書のような感じでしょうか。
『自分の時間は思ったよりも短く、人生でできることには限界がある』と認めることで、はじめて何が大切かを選択することができる。
この本のメッセージにハッとしました。

本を読み終えて私の中で意識が変わったことは…
とにかく今この時間をもっと楽しもう！です。

は？なにそれ普通やん…と思われるかもしれませんが(-｡-;

印象的だった第10章「忙しさへの依存を手放す 」では”自分の限界を痛感する現実から逃避したい”とあるのですが、まさに自分にとって耳が痛いところでした。

会社勤めをやめて店をやるようになってからは、常に将来の事が不安になりました。不安にならないようにあれもこれもやって、とにかく忙しい状況に自分でしていました。忙しくしていれば考えている暇がないので不安な気持ちになりません。これが忙しさへの依存になるのか…。

本当にやるべき大切な事を見つめず、現実から逃げていたかもしれません。
やる事が多くていつも忙しくなりイライラ、時間に追われているから休日もどこか気が休まらない。
何かを変えなきゃいけないな…と悩んでいました。

でもこの本を読んでいくにつれて、自分なりに少しずつ答えが見えてきました。

いつか理想の幸せが来る為に頑張ろう！という考えではダメなんだと。
今この瞬間を、ささやかだけど幸せだと感じていなければ、この先いつまで経っても幸せは来ないのだと思うようになりました。
最も優先でやるべき大事な事は何か？自分と向き合い、選択する事とやめる事をじっくり考えたら次第に気持ちが落ち着いてきました。

不思議なもので心が乱れていると知らず知らずのうちに顔に出てしまいます。
イライラした顔のコーヒー屋さんなんて嫌だ！と言われてしまいますね…。

え？私、よく機嫌悪そうにしてる？
未熟者ですみません…反省しています…。
これからはなるべくニコニコ笑顔で営業します^_^
(コーヒー抽出時は真剣なので少し怖い顔してるかもしれませんw)

今現在、平和に暮らせている事に感謝して、店に来てくださるお客様や家族に感謝して、もっとおおらかな気持ちになりたいと思います。

時間は有限である事と、自分の無力さをを認めることができたら、もうちょっと肩の力を抜いて過ごせるかもしれません。
時間との付き合い方、人生や幸せについてじっくりと考えさせられる一冊でした。また繰り返し読んでいこうと思います。

長々と読んでいただきありがとうございました。
興味のある方はスロースのカウンターに置いてありますので、ぜひ読んでみて下さい。

次回の読書会は10月28日(土)20時〜開催します。
今月は特別企画「あなたの好きな本をおしえて」と題して、みなさんの好きな本を紹介していただく会を行います。したがって、課題図書はありません。ご自身の好きな本をご持参ください。みなさんのお気軽なご参加お待ちしております。
漫画・エッセイ・絵本・写真集でもOKです！

喫茶スロース読書会は毎月最終土曜日に開催しております。
課題図書を読んだ人が集まって感想を語り合うという、一見意識高そうな会ですが、実際は飲み会に毛が生えたくらいのゆる〜いコミュニティです。
１冊の本を通じて、職業も年齢もばらばらの方達とゆるく交流するというのはなかなか楽しいものです。 本好きの方はもちろん、普段は本を読まないという方もぜひお気軽にご参加ください。
※お申し込みインスタ(@slothcoffee.jp)DM又は電話080-3621-4497、メール slothcoffeebeans@gmail.comへお名前・連絡先をご連絡下さい。