9月度喫茶スロース読書会 「『弱いつながり』を読んで東京観光に出かけた件」②

 

こんにちは。

ドリーミー刑事の『東京おじ散歩』。

第二部の時間です。

※前回はこちら

二日目に向かった先は、靖国神社であります。

『弱いつながり』に登場する福島第一原発やアウシュビッツと比較するのははばかられますが、様々なニュースを生む場であることは間違いなく、実際の「モノ」にふれてみるべきじゃないかと出かけてきました。

ちなみに私の思想を大別するならば、リベラルということになると思いますが、今回は観光ですので、先入観を極力拝して、現地で見て感じたことを書いていきたいと思います。

訪れたのは終戦記念日の前日。

門の前には警察官もいましたが、騒々しさはありません。

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一礼してから立派な門をくぐると、都心とは思えない静けさ。

境内に林のように植えられた木々もとても立派です。

本殿は気品ある美しい建物で、私も、外人さん(結構多い)とか兵隊コスプレした人などに混じって、心を込めてお参りさせて頂きました。

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なんというか、自然と手を合わせたくなる空気のある場所です。

自分や自分の家族が亡くなった時には、ここに祀ってもらいたいという気持ちはよく理解できました。

その後、靖国神社と近代日本の歴史を展示した『遊就館』も見学します。

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建物に入っていきなり目に飛び込んでくるのは、原寸大の零戦。

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神社と戦闘機という組合せはなかなかインパクト。

“御霊を慰める”という神社の目的を果たすために必要な展示なのか、私にはよく分かりませんでした。

資料室では、明治維新以降の日本の歴史と靖国神社の成り立ちに関する資料が展示されています。

が、一見分かりやすいその内容をよく読むと、ちょっと偏りがあるようにも思えます。

その中から大きなものを二つだけ書いておくと、

・同じ日本人でありながら、幕末期に江戸幕府側についた人々、明治新政府に抵抗した人たちが悪意を持って描かれており、その多くは神社に祀られてもいない。

・日本兵の勇敢さや人徳を表す胸を打つエピソードが数多く展示してあるものの、それだけ有為な人々を死なせてしまったことに対する反省・総括がほとんどない。

要は、歴史観が単眼的というか、政権目線過ぎるということなんだと思います。

というわけで、私が靖国神社を「観光」して感じた最大のジレンマは、諸外国からの目線云々ではなく、神社としての素晴らしさと、遊就館のなんとも言えない歴史観をどう整理するか、という部分でありました。

ただ、そこに現実的な解は無いんだろうという気もします。

こういう歴史を信じたいという人の価値観そのものは、それはそれで真実だと思うからです。

じゃあ、もし私が総理大臣だったら、この靖国問題にどう向き合うのか。

やはり、この素晴らしい神社に祀られると信じて亡くなった人の魂が、安らかに眠れるように、あらゆる意味で静かな環境を守ることを第一優先にした行動を取る、ということしかないような気がします。

そんなことを思いながら靖国神社を後にして、銀座・浅草へ遊びに行きました。

※今回も全てドリーミー刑事の主観です。喫茶スロースさんとは関係ございませんので、悪しからず・・・。

 

-9月度喫茶スロース読書会-
日時:9月5日(金) 20:30~22:00くらい
会費:1000円(1ドリンク付き)
課題図書:東浩紀 「弱いつながり」

-ドリーミー刑事のブログ-
ドリーミー刑事のスモーキー事件簿:http://dreamy-policeman.hatenablog.com

 

 

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ドリーミー刑事喫茶スロース読書会広報係
ドリーミー刑事(会社員)
スロース読書会の常連。
日々、古今東西の素敵でキャッチーな音楽を追い求める夢見みがちなおっさん。B型。犬が好き。

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