雨の日には雨の中を風の日には風の中を、何もかもお客様のい・う・と・お・り

喫茶スロース

ペットシッターの春名です。8月はかなり忙しく日々を過ごしていました。
お盆/正月/ゴールデンウィークは、ペットシッターの三大繁忙期です。この時期に旅行や帰省で長期外出される飼い主さんが集中するからです。今回はちょうど忙しくなりかけの時期に台風が来ちゃったりして気を揉みましたが、割合すぐに収まり、事なきを得ました。

ところで、
「雨の日でも犬の散歩はするんですか?」
とはよく聞かれる質問ですが、答えは、こうです。
「お・きゃ・く・さ・ま・の・い・う・と・お・り」

子供が物を選ぶときに言う遊びで、「どれにしようかな神様のいうとおり」からもじってみたのですが、僕の出身地、兵庫県たつの市では、このあとに「へのぷぷぷ」で最後の「ぷ」が指したほうを選ぶ、という流れになります。この文言はWikipediaによると地方によってかなり変わるらしく、ちなみに「インドの山奥でんでんむしむし……」という歌も地域によってかなり歌詞が違ってきます、というのはペットシッターとはもはや何の関係もなくなってきましたので話を戻します。

……つまり、飼い主さんが普段やってらっしゃる通りに対処する、ということです。雨だとペットシッターが大変だ、などは全く考慮にいれる必要はございません。ワンちゃんにレインコートを着せるとか、いつもと変わらずに歩き、帰ってきたらタオルで体を拭いてあげるとか、雨なら散歩に行かないとか、雨なら晴れに変えてみるとか、夜更け過ぎに雪へと変わるだろうとか、やり方はお客様それぞれです。

ちなみに僕は、傘ではなく必ずカッパを着用します。犬の散歩中に何があっても対応できるよう、常に両手を使える状態にしておきたいからです。カッパで雨のなか散歩すると言うと、大変ですね~と言われることがありますが、いざ着てみると、はたから見るほど大変ではありません。雨という不自由な中で自由に歩き回る、子供の頃に戻ったような不思議な高揚感が湧いてきて、ちょっと浮き浮きした気分になってきたりして、図に乗って馬鹿な文章を書いてしまったりします。ぜひみなさん、一度お試しください。

空飛ぶ靴2そういえば以前のブログでご紹介した「空飛ぶ靴」の謎解きなのですが……。
なにせ理由が理由なものですから、あまり大っぴらにするのもどうかと思いまして、先月の読書会に来られた方にだけ、こっそりと打ち明けました。それでも、謎だけ書いてそのままというのも気が引けますし、こちらでもこっそり小声で紹介します。

答えは、「仕事で訪問した顧客宅の靴を間違えて履いて帰った」です。

さあ、そんなことは忘れて、いっそのこと僕はそもそも靴なんか履かない、普段から作務衣に雪駄、頭には鉢巻きを巻き巻き、毎日トイレに貼るみつをばりのポエムをせっせと筆で書きつけているヤンキー気質のラーメン屋のふりをして、読書会のことも書きますね。
先月の課題本「空飛ぶ馬/北村薫」は僕が選ばせて頂きましたが、いろんなご意見が聞けてとても興味深かったです。小説の読み方は人によって様々なものだと再認識しました。
登場人物にどういう顔や声をあてがって読むのかも、やはり人によりまったく違ってきます。ちなみに僕は、円紫師匠には狂言師の野村萬斎さんをイメージして読みました。それから女性陣、主人公の“私”とその友人の正ちゃんには、ある一つの映画から一気にイメージを引っ張ってきました。今回はその映画をご紹介したいと思います。

サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション Blu-ray「サニー 永遠の仲間たち」(2011.韓国)
遠い昔に仲間だった女子高生7人組。今はそれぞれ別の道を歩んでいたが、ある一人の発病をきっかけにふたたび絆を取り戻していく。

映画では、40歳を過ぎた現在の女性たちが登場する場面と、かつての女子高生時代の場面とが交互に描かれます。このうち、女子高生パートの主人公ナミが、「空飛ぶ馬」の主人公“私”を彷彿とさせます。そして同じく女子高生パートでナミの親友となるチュナが高岡正子(正ちゃん)と重なります。

ナミは、自分に自信が持てず、オクテだから恋愛もうまくいきません。文学少女という意味では、ナミよりも別のメンバー、クムオクのほうが合ってるかもとも思いますが、それは好みの問題にしておきましょう。いっぽう、正ちゃんがチュナと重なるというのは、見た人なら結構賛同してくれると思いますがいかがでしょう。強気だけど人情味に溢れ、何より眉毛のきりりと引き締まった男前(!)な顔が僕には正ちゃんのイメージそのものなのです。ただ、僕が人にこういう話をすると同意してもらえることは少ないのであまり自信を持ってお勧めはできません。異論を誰かにお聞きしたいところです。

この映画が僕にとって、というか僕ら世代にとって馴染み深く思えるのは、BGMで流れる曲が「愛のファンタジー/リチャード・サンダーソン」や「サニー/ボニーM」、「タイム・アフター・タイム/タック&パティ」だったりするのが、自らの青春時代とずっぽし重なるからでしょう。人によっては、こうした曲を使う演出を「クサい」と感じられる方もいるでしょうし、映画自体を馬鹿馬鹿しいと斬って捨てる方もいるでしょう。僕も思わず「確かに」と同意しそうにもなるのですが、それでも僕はこの映画、本当に大好きです。とにかく、”あいつら”を見ているだけで胸が一杯になりますし、願わくばこの先全員に幸せな人生が訪れますようにと願わずにいられません。40代になった現在の彼らがタクシーに乗りながらふと流れてきた過去の曲に合わせ、自然と体が動いてダンスを踊り出すシーンも見事ですし、諸々あってたどりつくラストシーンには涙を抑えきれません。一人一人の個性、なにより「顔力(かおぢから)」のとてつもなさに驚愕してください。

※非公式かもしれませんが、予告動画のリンクを紹介しておきます。
映画『サニー 永遠の仲間たち』予告編

この記事を書いた人

春名 孝
春名 孝本と動物と珈琲好きのペットシッター
読書会メンバーの中では年長組に入りますが、毎回とても楽しく過ごさせてもらっています。スロース読書会は、人付き合いもおしゃべりも得意ではない僕さえ包み込んでくれる、心地のよい居場所なのです。

ブログでは、読書会関連として、本の話題を中心にお届けする予定です。ただ、極端に遅読なため、最新本は扱えません。僕のお気に入りの本を、なんとか現代の話題とリンクさせ(ることを目標にし)つつ、映画やその他の話題にも触れていきたいと思っています。

ちなみにペットシッターとは、飼い主さんのご自宅で、ペットのお世話をする仕事です。1967年、兵庫県に生まれ、名古屋での25年を経て、岡崎にたどり着いた今。近隣市を駆け回り、いろんなペット達と触れあう、ふかふかな西瓜糖の日々。

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